| 1.「ねじりまんぽ」とは |
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写真1−普通のマンポ/JR京都線/甚兵川橋梁
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写真2−ねじりまんぽ/京都市、インクライン
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写真3−ねじりまんぽの煉瓦の積み方
/アーチ部はこのように傾斜を付けて積まれます。
/側壁部(下部)はイギリス積という積み方です。
/京都市、インクライン
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写真3−線路道路との関係イメージ
/たけちゃん作成・模型の写真に加筆
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写真4−端面(妻部)
/出入り口部も道路に対し斜めになるので、
煉瓦の妻側を面一になるようにはつったものが多い。
/JR京都線/奥田畑橋梁 |
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■高校〜大学時代の友人”たけちゃん”が
大阪に帰ってきて以来、
彼が『はまった』明治時代の土木遺産
” ねじりまんぽ ”(煉瓦斜拱渠)
に、こちらもはまってしまいました。
明治時代、田んぼや水路・通路があったところに
鉄道を横断させたので、水路や通路が分断されました。
そこで、マンポ(正確には鉄道の橋)を造って
これまで通りに通れるようにしたというわけです。
■鉄道と道路が直角に交差するところでは
普通に水平に積んでアーチを造っていくのですが、
(写真1参照) 線路と道路(マンポ)が
ある角度以上に斜めに交差する場合、
このねじりまんぽが施行されました。(写真2参照)
レンガと線路とが直角に交差するように、
レンガを積んでいます。(写真3参照)
結果的に道路側から見ると
アーチ部分の煉瓦が捻ったように見えるのです。
■ねじりまんぽの数は正確には把握されていませんが、
元々施工例が少ない上、老朽化や廃線で撤去され、
現在は、全国に30箇所程度しか無いと言われています。
その内、約2/3が近畿地方にあります。
特に旧東海道本線は、
ねじりまんぼの宝庫と言われています。
■世間が花見で浮かれている平成22年4月10日、
JR山崎〜島本〜高槻を線路沿いにママチャリで走り、
地図を片手に、JR京都線のトンネルを一つ一つ見て回りました。
家を出てから約1時間、
普通のレンガ積みのトンネルばかりでしたが、
9箇所めで、ようやく”ねじりまんぼ”を発見しました!!
北側半分はコンクリート製ですので
線路を増設した時に新しく作った物でしょう。
南側は正真正銘明治9年完成のマンポです。
西郷隆盛がまだ生きていた明治9年から、
130年以上現役の土木構造物です。
■レンガは今のものとは寸法が違います。
現場によっても様々な形状のものが作られていたようです。
ちなみに、JR京都線に使われた煉瓦は、
京都の桂で作られたそうです。
また、積み方も色々です。
天井のアーチ部分は一般的な”長手積み”ですが、
JR京都線の側壁部分は、
”イギリス積み”が多用されているようです。
その他、迫受石の有無、端面(妻側)の形状等にも
様々な種類があります。
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| 2.「ねじりまんぽ」を見に行こう |
■円明寺架道橋 |
■名称/円明寺架道橋/No不明
■場所/京都府乙訓郡大山崎町円明寺
■路線/JR京都線/山崎駅−長岡京駅
■現地撮影/平成22年4月11日
■人がしゃがんでやっとの高さです。おそらく日本一小さな”ねじりまんぽ”ではないでしょうか。床にもレンガが敷いてあります。これもめずらしいです。
「鉄道と煉瓦」では「円妙寺」と記されていますが、現場周辺は「円明寺」と表記されているので、ここでは「円明寺」と表記しています。
■詳細情報はこちらです。 |
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■奥田畑橋梁 |
■名称/奥田畑橋梁/No.とうかい140
■場所/大阪府高槻市梶原/JR京都線
■路線/JR京都線/高槻駅−島本駅
■現地撮影/平成22年4月10日
■「鉄道と煉瓦」では「奥田端」と記されていますが、現場には「奥田畑」とあるので、ここでは「奥田畑」と表記しています。
軽四車輌やバイクが通りますので、傷だらけです。
■詳細情報はこちらです。
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■門ノ前橋梁 |
■名称/門ノ前橋梁/No.とうかい154
■場所/大阪府茨木市田中町
■路線/JR京都線/茨木駅−摂津富田駅
■現地撮影/平成22年6月3日
■大型のねじりまんぽです。昔はバスも通ったとか。斜めに切った迫受石があります。
現在でも車がり、人や車の通行量は多いです。
■詳細情報はこちらです。
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■インクライン |
■名称/ねじりまんぽ
■場所/京都市東山区東小物座町
■路線/インクライン(琵琶湖疎水)
■現地撮影/平成22年3月27日
■トンネルの表裏に額があり、東側には「雄観奇想」、西側には「陽気発処」と書いてあるそうです。JR京都線のねじりまんぽ(1876年)の12年後(1888年)に作られた物です。
■詳細情報はこちらです。
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■馬場丁川橋梁 |
■名称/馬場丁川橋梁/No.不明
■場所/京都市西京区牛ケ瀬奥ノ防町
■路線/JR京都線/桂川駅−西大路駅
■現地撮影/平成23年4月29日
■知らなかったらちょっと入る勇気の出ないような入口を入り、かがみながらコンクリートボックスの水路を進むと煉瓦が見えてきます。殆ど人目に触れたことのない幻の「ねじりまんぽ」です。
■詳細情報はこちらです。
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■東皿池橋梁 |
■名称/東皿池橋梁
■場所/兵庫県西宮市郷免町
■路線/JR神戸線/さくら夙川駅−芦屋駅
■現地撮影/平成23年6月9日
■現存する我が国最古の”ねじりまんぽ”ですが、非常に残念なことに、煉瓦模様のコーティングシートですっぽり覆われています。シートの破れ目から往年の斜めになった煉瓦を垣間見ることができます。
■詳細情報はこちらです。
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3.「ねじりまんぽ」の構造
(写真、資料提供/たけちゃん) |
■さて、ここからは学友”たけちゃん”に承諾を得て、
彼のブログから、ねじりまんぽの構造概略を紹介します。
(写真提供/たけちゃん)
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■現場条件/道路とレールの交差角度(斜架角)
交差角度(斜架角)θと煉瓦の立上り角β(起きょう角、スキュー角)の関係式は
tanβ=2/(π tanθ)
現場の条件からθが決まるとβも決定します。
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θ=A,B,Cで結ばれる角度
ACは道路の軸線、BC=トンネルの入り口面=レールの方向
BC=平行=B'C'(レールが登っているので平行には見えない) |
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交差角度(斜架角)θ
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| この煉瓦の立ち上がり角度がβ |
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■展開図
(斜架角)θと(起きょう角、スキュー角)βからアーチ部煉瓦の展開図を作成します。
その手法は「斜架拱(しゃかきょう)」に書いてある「螺旋法」によるのですが、
このあたりの細かいことは原著を見ていただくか、たけちゃんのブログを参考にして下さい。
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| 完成展開図 |
ペーパクラフト |
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4.「ねじりまんぽ」建設再現
(写真、資料提供/たけちゃん) |
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| ねじり部展開図と煉瓦の作成 |
完成展開図
セントル(半円筒作業台)に上板を張る |
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現場での組立
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れんが積みスタート
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1巻目完了 |
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2巻目準備
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2巻目完了
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3巻目完了
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スパンドレル
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スパンドレル
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作業床(セントル)撤去
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完 成
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